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傑作映画館 ----------
● EVA<エヴァ>(原題:EVA)
監 督 :キケ・マイロ
出 演 :ダニエル・ブリュール、クラウディア・ベガ、
ジャンル:SF、ドラマ
2011年 スペイン

これはハッピーエンドではありません。
注)以下、ネタバレだらけです!
【あらすじ】
ロボット科学者アレックス(ダニエル・ブリュール)は、子供型ロボットの研究を再会するために10年振りに故郷に帰ってきました。
そこには元恋人で現在アレックスの兄と結婚しているラナもいて、アレックスが町で知り合い、ロボットのモデルとして選んだ少女エヴァ(クラウディア・ベガ)は何と兄とラナの一人娘だったのです。
兄とラナの間に居たたまれなくなったアレックスは街から出ていこうとしますが、そこにラナが現れて、エヴァは10年前にアレックスが研究していた子供型ロボットをラナが完成させたものである事を告げます。
しかしそこにはエヴァもやって来て、屋外からラナの唇の動きを読んでしまい、初めて自分がロボットである事を知って動揺します。
ラナはかけ去ったエヴァを追っていきますが、エヴァともみ合っているうちに誤って崖から落ちて死んでしまいます。
アレックスは上司からエヴァを解体するように言われます。
彼は、「私を解体しないで!」と懇願するエヴァを優しく抱き寄せ、耳元に「目を閉じたら何がみえる?」とロボット初期化のセリフをつぶやくのでした。

エヴァとアレックス
【感想】
思っていたより湿度の高い映画でした。
これはSFではありませんね!
アレックスは恋人のラナを失い、自分の娘同様のエヴァを自分で停止しなければなりません。
一方、自分を人間だと思っていたのに、突然ロボットである事を知ってしまったエヴァはどう反応すれば良かったのでしょう。
初期化されたロボットはそのプログラムと記憶を失い、二度と元へは戻らないのです。(=死ぬ!)
ツッコミどころは多く、アレックスの研究を完成させたラナの方が天才じゃないか? とか、ロボットのエネルギー収支は? とかいろいろあります。
が、それでもなお心に残る一作でしょう。
関連作品:アンドリューNDR114 … 1999年のロボット物
イーグル・アイ … 2008年のAI物
世界で一つの彼女 … 2013年のAI物
エクスマキナ … 2014年のAI物(アニメではありません。)
2019.01. ................ 傑作映画館の目次ページへ